2019.08.24~26  早月尾根から剱岳~雷鳥平~室堂に徳永ガイドが登ってきましたので掲載します。
早月尾根のtps://www.town.kamiichi.toyama.jp/hp/kanko_turugi/root.htm
をご覧ください。
ガイド報告
ルートに関して 早月小屋、2600m地点までは踏み跡がしっかりした樹林(ハイマツ)の登山道で間違える所はない。 2600m手前の右側が崩壊した岩稜が現われる。フィックスが張ってあるので注意して登る。 2600mから先は狭い岩稜が続く。ルートは略池の谷側を巻きながら数箇所のクサリ場を通過する。 クサリは新しくしっかり固定されているので慌てずに、スタンスを確認しながら登る。 浮石や脆い岩が多いので注意すること。特に下に登山者がいる場合は絶対に落石は起こさないように。 先行パーティーがいる場合はある程度の距離をおいて登ること。(先行からの落石を避けるため) 山頂稜

線直下のクサリのあるルンゼを登ると分岐標識のある稜線に出る。後は稜線を200m登れば山頂につく。



1日目  馬場島~早月小屋
・・・・歩行距離4.4km、行動時間4.3時間、標高差計1435m・・・・・・
馬場島到着が11:00頃となり、早月小屋(伝蔵小屋)までの急な登りが続く尾根は大変きつい。 小屋側からは15:00までの到着をお願いされたが無理なので登山口で小屋に連絡を入れて間違いなく 利用することと予定到着時間を伝えること。 早月小屋は小ぶりで家庭的な小屋で宿泊は2階となる。サックは部屋へ持ち込まないように。 水が取れない小屋なので悪天でヘリが飛ばない時は天水の水(白湯)しか購入出来ない。状況に応じて 登山口から2日分の水を担ぐしかない。

登山口は登山指導センター(駐車場有り)先の舗装道路を200m進む。バスはここまでOK。 登山口より松尾平までは急な登りが続く。松尾奥の平から1920mの三角点、2224mピークまでは延々と急坂が続く。 ピークを越えると平坦となり早月小屋が現れる。 2019/8/24の今回は悪天候でヘリの荷揚げが滞っており水のペットボトルは品切れで天水を沸かした水を売っていた。1L=500円 缶ビール、ジュース類は少ないが在庫があった。ジュース類500円、ビール700円 食堂、談話室、トイレは1階。宿泊は2階となる。室内へのザックの持込は禁止。部屋前のブルーシートの上に置くこと。 外にキャンプ専用のトイレもある。

2日目 早月小屋~剱岳~前剱岳~一服剱~剣山荘

・・・・・・歩行距離4km、行動時間7.2時間、標高差計上806m下533m・・・・
早月小屋から2600mピーク手前までは樹林とハイマツ帯の道が続く。ピーク手前より不安定な岩場が出てくる。 獅子頭、カニのハサミは池の谷側を巻きながらクサリ場を通過する。全体的に不安定な岩場なので上部に登山者いる場合は 上部からの落石に注意すること。また、難しい岩場ではないが不安定なのでホールド、スタンスを確認しながら焦らず登ること。 早月尾根は北西面にあたるため、天候が悪いときは強い西風に注意が必要と思われる。また、上部の岩場はガス等で視界が悪い 時はルートファインディングをしっかりやること。山頂まではハーネスは装着しなかった。(メンバー次第) 下りはハーネスを装着してクサリ場ではフェラータ方式で確保する。特にバランスが悪いメンバーがいた場合はショートロープ をすること。
早月尾根上部の通過に必ずしもハーネスの装着は必要ないが、ショートロープによる確保を速やかにやるには 小屋を出る時点でハーネス・ヘルメットを装着した方が無難。 別山尾根の下降は従来通り、ハーネスを使ったフェラータ方式で下降する。不安定な会員はショートロープ。

3日目 剣山荘~別山(アレンジ)~雷鳥平~室堂=定期バス美女平+++立山駅
・・・・歩行距離4.7km行動時間4.2時間、標高差計上446m下493m・・・・