2020.11.15 熊群山に斉藤ガイド、福村ガイドが登ってきましたので掲載します。
 熊群山(くまむれやま) は由布市庄内町にある標高805mの山です。周囲を崖に囲まれたメサ(卓状台地)の山で、大分百山の一座に選定されています。中腹にある熊群神社は英彦山と縁のある神社で、かつては修験道の山であったと考えられます。熊群神社には鬼が一夜にして築いたとされる急な石段があり、さらに本殿の先で垂直に近い鎖場を登らなくてはならないため、登頂難易度の高い山として知られています。


県道登山口~熊群神社~岩壁~熊群山~往復~登山口
・・・・・・歩行距離4.6km、行動時間6時間、標高差計±522m・・・・・
細い舗装された参道から神楽殿、さらに舗装~未舗装の参道で力石、鬼くずし、右側の灯篭の間を抜ける。 鳥居をくぐらず、右側の参道を進む。引き続き神社方面へ歩を進めると護摩堂、水場、社務所。社務所横の階段を登るが、ロープが設置された300段ほどの急な階段(鬼が一夜に築きあげた?) 登りきると熊群神社上宮。

社殿前から右に回り込むように登ると垂直に近い岩場。鎖が設置され足場も少し刻まれている=最大の難所。(雨の時はコケ、水気で滑る、大変危険:中止したほうがよい?)
ガイド1人が先に岩壁に行き、フィックスとクライアント確保の支点作りで先に岩壁に登り準備する、 クライアントに装着するハーネスは岩壁下に10人ほど待機できる所有り、ここで装着。落石注意する。
●ガイドはロープ持参、岸壁が20mあり。岸壁上部に錆びたアンカーがあるがグラグラして強度が 心配。その上部に大きくはないが強い幹が2本有りそれで支点を作る。もう1つ支点を作りたいが 支点になる樹木、岩が無し やむなく2支点で対応する。 強度問題なし
① ロープをフッシャマンヒッチで繋ぎ、ロープ上部と下部にインラインフギァエイトでクライアントの ハーネスにかける部位を作る。
② 1人が支点上部で半マストでクライアントを確保、もう1人が下部でクライアントにカナビラでをかけて安全確認し、クライアントを引き上げるロープの反対のロープを手繰り寄せる。
③ 上部支点の登山道も崖で危険なのでフィックスを張る。10mロープで対応。支点から10~15分 登った所に祠があり、そこで待機してもらう。唯一の眺望がある。ここで昼食。由布岳、鶴見岳 が見える。
④ 下山時は懸垂下降で降りる方3名、半マストで確保しながら降りる方5名で下山する。
⑤ 上部のガイドと下部のガイドが互いに声を掛けて。確認しながらクライアントを確保すること。