08/07~10   爺ケ岳~鹿島槍ケ岳~キレット~五竜岳~遠見尾根に浦一美ガイドと阿南ガイドが登ってきましたのでけいさいします。

1日目  柏原新道登山口~種池山荘
・・・・・歩行距離4.1km、行動時間3.3時間、標高差計上1128m・・・・・・・
8/7 福岡空港7:55発==松本空港9:25着。9:40発。直ぐ近くのコンビニで昼食を買い出し、登山口へ向かう。天候は曇り、日本海に前線が停滞し、今にも雨が降りそう。11:40、柏原新道登山口に到着。小雨なのでバスの中で昼食を取る。12:00、登山開始。13:10、ケルンに着く。雨具の中が蒸れて汗がしたたり落ちてくる。稜線はガスの中でダケカンバの林を黙々と登って行く。足場の石畳が綺麗になってくると山荘は近い。15:30、種池山荘に到着。団体は我々のパーティだけであと5人の宿泊客のみである。コロナ対策もしっかりしていてガイド以外はゆっくりとしたスペースである。17:00、夕食。19:00、就寝。

2日目  種池山荘~爺ケ岳~冷池山荘~鹿島槍ケ岳~キレット小屋
・・・・・・歩行距離7km、行動時間7.3時間、標高差計上781m下764m・・・・・・・
今日と、明日は最大の難所の通過です。
8/8 5:00、朝食。6:00、出発。前回来た時はコバイケイソウの群落が素晴らしかったが、今年は全く咲いていない。ガスの登山道を登り、6:50、爺ヶ岳南峰に着く。更に7:10、爺ヶ岳本峰に到着。何も見えないがしばらく下ると冷池山荘が見えてきた。冷乗越を過ぎ、8:30、冷池山荘へ、昼食弁当を受け取り、信州側のお花畑を過ぎ10:00、布引山。風も少し強くなってきた。ジグザグの登りに喘ぎながら10:50、鹿島槍ヶ岳南峰に到着。 北峰は割愛し吊り尾根の下降に入る。ストックを収納し、いよいよ本格的なガレ場の下降である。視界は50m程度、慎重に下って行く。吊り尾根の信州側にはでかい雪渓が残っている。更に黒部側の斜面をジグザグに急降下して行く。岩も濡れていて、安心はできない。途中、信州側に切れ落ちているカクネ里が見え隠れし、凄い高度観である。 八峰キレット手前で垂直に切れ落ちた岩場の鎖を掴みトラバースし、キレットへ下降する。更に鎖や梯子を登り、黒部側に回り込みキレット小屋へ下降する。13:30、到着。17:00、夕食、食事がとても美味しい(ハンバーグ定食)、19:30、就寝。

3日目  キレット小屋~五竜岳~五竜小屋
・・・・・歩行距離4km、行動時間5.1時間、標高差計上401m下397m・・・・・・
天候不良のため出発時間を1時間遅らせる。そのかいあってか大雨に合うこともなく難所を通過する事が出来た、しかし、五竜岳山頂で記念撮影をした直後に15分ほど雨に降られ下山、夕方になると雲も取れ雄大な五竜岳を見る事が出来た。 8/9 5:00、朝食。昨夜は雨風が強くかったが今も変わらない。出発時間を1時間遅らせる。天気図を見ると前線は少し上がりそうだ。雨具を着け7:00出発。元気なパーティは6:00に出て行った。鎖を頼りに右上して行く、振り返ると見事なキレット小屋だ。白馬館の松沢さんはよくこんな所に立派な小屋を造ったものだ。ガレ場を登り、五竜側から見て「三段登り」と呼ばれる急な鎖場を慎重に下降する。岩が濡れていてフリクションが利かない。 赤茶けた岩と土が目立つ登山道をしばらく行くと口の沢のコルだ。ここからは歩きやすい道を詰めると、北尾根の頭にでる。ガスが少し晴れてくると、鹿島槍ヶ岳から下ってくる岩尾根が恐竜の背のようだ。リラックスするため、ここで一回目の昼食とする。ここからも傾斜のある梯子を下り、小岩峰を登り下り、G5を超え、G4の左を巻き、長い鎖場を登れば、五竜岳の肩に着く。11:15、ここで2回目の昼食。50m先の五竜岳の山頂に11:30到着。12:15、雨と風にまみれ五竜山荘に到着。17:00、夕食。外がとても明るくなり晴れてきた。五竜岳の山頂が輝いている。19:30、就寝。

4日目 五竜山荘~遠見尾根~アルプス平駅++++
・・・・・歩行距離6.3km、行動時間5時間、標高差計上90m下1060m・・・・・・
8/10 5:00、朝食。6:00、出発。下界は晴れているが鹿島槍と五竜岳の山頂はガスの中。大遠見、8:20。カクネ里の氷河を確認しながら、11:00、観光客が多い「アルプス平駅」に到着する。